組織づくり / 読了時間 約9分

チームビルディングとは?目的・効果・タックマンモデルと、すぐできるワーク紹介

「部署の中で会話が少ない」「メンバーが自分の担当のことしか考えていない」。そんな悩みから、チームビルディングに関心を持つ方が増えています。この記事では、チームビルディングの基本的な考え方から、チームの成長段階、研修の種類、すぐに職場で試せるワークまでを紹介します。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、メンバー同士の信頼や協力関係を育て、目標達成に向けて機能するチームをつくるプロセスです。研修やワークショップだけでなく、日々の会議の進め方や役割分担の工夫も含まれます。

単なる親睦会とは違い、目的は「チームとして成果を出すこと」にあります。そのため、活動そのものよりも、活動のあとに「チームで何が起きたか」を振り返り、仕事に活かすことが重視されます。

よくある誤解:「仲良くなること」がゴールではない

チームビルディングは「仲良くなるための活動」と思われがちです。もちろん関係がやわらかくなることは大切ですが、それだけでは成果につながりません。仲が良くても、言うべきことを遠慮して言わないチームは、意思決定の質が下がることもあります。

チームビルディングで重視されるのは、次の3つです。

  • 信頼:相手の能力と意図を信じられること。意見の違いを安心して出せること。
  • 役割の理解:自分と他のメンバーが、それぞれ何を担っているかが分かっていること。
  • 共通目的の共有:チームが何を目指しているかを、全員が同じ言葉で説明できること。

なぜ今、チームビルディングが必要なのか

現代の仕事は、一人で完結するものが少なくなっています。部署をまたいだプロジェクト、リモートワーク、世代や雇用形態の違うメンバーとの協働など、チームの形は複雑になりました。

一方で、顔を合わせて雑談する機会は減り、メンバーの考えや得意分野を知らないまま仕事を進めるケースも増えています。その結果、次のような問題が起きやすくなります。

  • 会議で意見が出ず、一部の人だけが話している
  • 情報共有が遅れ、同じミスが繰り返される
  • 役割分担があいまいで、仕事が特定の人に集中する
  • 新しいメンバーがなかなかチームになじめない

チームビルディングは、こうした問題の根本にある「関係性」と「構造」に働きかける取り組みです。

タックマンモデルでチームの成長段階を理解する

チームの成長を考えるうえでよく使われるのが、心理学者ブルース・タックマンが1965年に提唱した「タックマンモデル」です。当初は4段階で示され、のちに5つ目の段階が加えられました。

  1. 形成期(Forming):メンバーが集まり、お互いを探り合っている段階。遠慮が多く、表面的な会話が中心です。
  2. 混乱期(Storming):意見の違いや役割への不満が表に出て、衝突が起きる段階です。
  3. 統一期(Norming):ぶつかり合いを経て、チームのルールや信頼関係が生まれる段階です。
  4. 機能期(Performing):メンバーが自律的に動き、チームとして成果を出せる段階です。
  5. 散会期(Adjourning):プロジェクトの終了とともに、振り返りや解散を迎える段階です。

このモデルで大切なのは、混乱期は避けるべき失敗ではなく、成長に必要な過程だということです。衝突を恐れて意見を出さないままだと、チームは形成期にとどまり続けます。違いを出し合い、対話で乗り越えた経験が、統一期以降の強さにつながります。

チームが今どの段階にいるかが分かると、リーダーが取るべき行動も見えてきます。形成期ならお互いを知る機会をつくる、混乱期なら意見の違いを整理して話し合う場を設ける、といった具合です。

チームビルディング研修の主な種類

チームビルディングの研修には、さまざまな形があります。

種類内容向いている目的
ビジネスゲーム型仕事の構造を再現したゲームにチームで取り組み、振り返る情報共有、役割分担、意思決定の改善
ワークショップ型対話や価値観の共有を中心に、テーマについて話し合う相互理解、理念の共有
アウトドア・アクティビティ型野外での協力課題やスポーツに取り組む一体感の醸成、リフレッシュ
講義型チームづくりの理論や事例を学ぶ知識の習得、管理職の基礎理解

FREIWALKが専門とするのはビジネスゲーム型です。ゲームの中では、情報を伝え忘れる、一部の人だけで決めてしまう、といった普段の仕事のクセがそのまま表れます。それを振り返ることで、自分たちのチームの課題を自分たちの言葉で見つけられるのが特徴です。

すぐに職場でできるワーク2選

研修を依頼する前に、まずは職場で気軽に試せるワークを2つ紹介します。

1. 共通点を探す「〇〇ビンゴ」

目的:メンバー同士の共通点を見つけ、親近感を高める

準備:3×3のビンゴ表を人数分印刷します。マスには「コーヒーが好き」「最近旅行に行った」「朝型だ」などの質問を書いておきます。

進め方

  1. 10分ほど時間を設け、他のメンバーに質問して回ります。
  2. 質問に「はい」と答えた人の名前を、そのマスに書きます。
  3. ビンゴがそろった人から終了です。

効果:会話のきっかけが自然に生まれ、「意外な共通点」が親近感につながります。新しいチームの立ち上げや、異動の多い時期におすすめです。

2. 価値観カード「私が大事にしていること」

目的:メンバーが大切にしている価値観を共有し、お互いの背景を理解する

準備:「挑戦」「安心」「成長」「信頼」「効率」「つながり」「成果」など、価値観を表す言葉を書いたカードを20〜30種類用意します。

進め方

  1. テーブルにカードを並べ、「今の自分にとって大切な価値観」を一人3枚選びます。
  2. ペアや小グループで、なぜそのカードを選んだのかを話します。
  3. 聞いた人は、質問を一つ返します。

効果:チーム内の多様性と共通点の両方に気づけます。「あの人が細かく確認するのは『安心』を大切にしているからだ」といった理解が生まれ、日々のすれ違いが減ります。

チームビルディングを成功させるポイント

ワークや研修の効果を高めるために、次の点を意識してください。

  • 目的をはっきりさせる:「関係づくり」なのか「意思決定の改善」なのかで、選ぶワークが変わります。
  • 振り返りの時間を必ず取る:ワークのあとに「何が起きたか」「仕事ではどうか」を話し合います。
  • リーダーも参加者として加わる:上司が外から見ているだけだと、メンバーは本音を出しにくくなります。
  • 一度で終わらせない:研修で決めた行動を、日々の会議や1on1で確認し続けます。

まとめ

チームビルディングは、仲良くなるための活動ではなく、信頼・役割の理解・共通目的をそろえて、チームとして成果を出せる状態をつくる取り組みです。小さなワークからでも始められますが、チームの課題をはっきりさせたい場合は、体験と振り返りを組み合わせた研修が効果的です。

FREIWALKでは、「桃太郎村の地図」「マシュマロチャレンジ」「ベストチーム」など、目的に合わせたビジネスゲームを使ったチームビルディング研修を提供しています。

よくある質問

チームビルディングとは簡単にいうと何ですか?

メンバー同士の信頼関係と協力関係を育て、チームとして成果を出せる状態をつくる取り組みのことです。研修やワーク、日々のコミュニケーションの工夫などが含まれます。

チームビルディングと親睦会・レクリエーションの違いは何ですか?

親睦会は関係を深めること自体が目的ですが、チームビルディングは「チームとして成果を出すこと」が目的です。そのため、活動のあとに、チームで何が起きたかを振り返り、仕事にどう活かすかを考える時間を設けるのが特徴です。

チームビルディング研修にはどのくらいの時間が必要ですか?

内容によりますが、ビジネスゲームを使った研修では1時間半〜3時間程度が一般的です。短時間のアイスブレイクであれば10〜30分でも実施できます。

何人から実施できますか?

ワークによって異なりますが、多くのビジネスゲームは4名以上から実施できます。複数チームに分けることで、100名を超える規模でも実施可能です。

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