PHASE 03 / INDUCED ATTACK VERIFICATION
郊外グラウンドにおける 初期プロトタイプ改の
設置と飛来状況の観測
よりカラスの攻撃を誘発させる検証を実施。 あえて「網の撤去」と「足場の設置」を行い、 心理的障壁を崩した状態での物理防御性能を測定。
検証結果:ローラーへの接触を確認・物理的突破を捕捉

■ 設置目的
本質的機能の抽出
網などの補助的な心理障壁を排除し、装置の肝である「ローラー」や「ワイヤ」が、カラスの攻撃行動に対しどのような身体的・心理的反応を引き起こすか、その真価を炙り出す。
■ 検証条件
攻撃誘発環境の構築
前面にベンチを配置し、接近しやすい環境を構築。また、餌をワイヤからやや高い位置に設置し、カラスにとっての「侵入のハードル」を最低限まで下げ、仕掛けへの攻撃を誘発させる。
■ 主要な発見
攻撃誘発による
脆弱性解析
ローラーによる一時的な拒絶を確認したが、短時間で「静止部」への移動を学習。単一メカニズムの限界と、背面・側面の防護課題を取得した。
VERIFICATION VIDEO
検証動画:実証実験 第3フェイズ
郊外設置環境における、攻撃誘発条件下での限界性能検証
※設置期間中のサンプリング調査および、定期的な餌の残量確認に基づき構成しています。
■ 観察ポイント
1. ローラーによる物理的拒絶
足場から侵入を試みる際、ローラーが回転し、体制を崩した個体が一度離脱。
不安定な足場がカラスの身体感覚に拒絶を与えている。
2.驚異的な学習と回避行動
数回の試行で、個体が「回転しないフレーム」を着地点として学習。
知性の高い個体に対し、単一の仕掛けでは短時間で無効化される事実を観測。
3.弱点を突いた侵入
安定した足場を確保した個体が、ワイヤの隙間から内部へ。これにより、装置の「肝」が機能する範囲と、今後の防護範囲の課題が明確となった。
ANALYSIS
状況分析:第3フェイズの総括


[判定]コア・メカニズムの実効性と限界を確認
[要因]学習能力による「動かない足場」の発見
仕掛けに対するカラスの「学習速度」を考察
動画が示す通り、ローラーによる不安定さはカラスの足を一時的に止めた。しかし、カラスは「どこが回り、どこが回らないか」を即座に判別した。この 結果から、ローラー単体での防御ではなく、「足場となり得る箇所すべてを不安定化する」、あるいは「足場となりうる個所を可能な限り排除する」必要性が浮き彫りになった。
■ 実証実験 第3フェイズ 総括
装置を裸の状態にすることで、仕掛けの本質を問うた第3フェイズとなった。カラスに餌を奪われた事実は、製品開発において敗北ではなく、カラスがどこを狙い、どのように学習するかという設計上の急所を特定した大きな進展となった。
心理的障壁に頼らずとも、カラスの足を止めたロ ーラーの効果は確認できた。次フェイズでは、この実証データに基づき、背面へのローラー増設と足場となる構造を極弁までそぎ落とす侵入ルートの完全無効化検証へと移行する。