PHASE 02/COMPARATIVE VERIFICATION
郊外グラウンドにおける
初期プロトタイプの
設置と飛来状況の観測
第1フェイズで確認された忌避効果が、「環境要因」によるものか、あるいは「装置の構造」によるものか。より個体密度の高い実環境下での比較検証を実施しました。
検証結果:至近距離への飛来を確認

■ 設置目的
要因の切り分けと
再現性検証
第1フェイズの「飛来ゼロ」という結果が、工場屋上という特殊環境によるものか、装置によるものかを特定。カラスの生活圏に近いエリアでの再現性を検証する。
■ 検証条件
個体密度の高い
実環境
カラスの生息数が多い郊外のグラウンドを選択。第1フェイズよりも「カラスに発見されやすく、かつ餌へアクセスしやすい」条件下で、装置の防護性能を再確認。
■ 主要な発見
至近距離での
観察行動を捕捉
装置から数メートルの距離まで個体が接近。一定時間の観察・警戒行動を確認したが、最終的な侵入・接触はゼロ。装置自体が心理的障壁として機能していることを確認。
VERIFICATION VIDEO
検証動画:実証実験 第2フェイズ
郊外設置環境における約45日間の飛来状況観測
※設置期間中のサンプリング調査および、定期的な餌の残量確認に基づき構成しています。
■ 観察ポイント
1. 個体の至近接近と観察行動
動画11秒付近において、個体が装置のフレームまで接近。
装置を凝視する仕草を見せるが、侵入は断念している。
2. 構造物に対する「慣れ」の検証
1.5ヶ月の設置期間を通じて、接近は確認されたが侵入はゼロ。
構造物に対する警戒心が、環境移行後も維持されている。
3. 物理的・心理的障壁による「膠着状態」
1.5ヶ月間の設置で、個体の観察行動は活性化したが、実害(侵入)はゼロ。
次フェイズでは意図的に「隙」を作り、検証を深化させる。
ANALYSIS
状況分析:第2フェイズの総括


[判定]忌避性能の継続(および検証の限界)
[要因]構造物への警戒心による「侵入の断念」
設置環境:郊外グラウンド(実環境)
カラスの生活圏に隣接し、個体密度が高い開けた場所。第1フェイズの結果が環境要因によるものかを切り分けるため、カラスの活動が活発なエリアを選択。より「日常的なゴミ置き場」に近い条件下での再現性を検証した。
至近接近後の『侵入断念』を考察
画像の通り、個体が装置のフレーム直近まで飛来し、内部の誘引剤(餌)を執拗に観察する行動を捕捉した。明確な採食欲求を持って接近したにも関わらず、個体は最終的に侵入を断念し、その場を離脱している。
■ 実証実験 第2フェイズ 総括
郊外環境への移行により、個体の至近接近は確認された。しかし、約1.5ヶ月の設置期間中、装置内部への侵入や餌への接触は一度も観測されず、依然としてカラスの心理的障壁が勝っている状態にある。
開発側としては、より過酷な条件下で、装置が破られる瞬間のデータを必要としているため、この高い忌避壁をあえて崩し、カラスの攻撃を誘発するため、次フェイズでは「網の撤去」や「足場の設置」を行う。