PHASE 01 / 初号機 / 工場屋上 / 1か月
工場屋上における初期プロトタイプの設置と飛来状況の観測
本装置(初号機)は、開放構造下におけるカラスの接近経路と侵入プロセスの特定を目的に開発しました。まずは、カラスの飛来が常態化している工場屋上で実証実験を開始しました。
検証結果1か月間、カラスの飛来なし
設置目的
侵入行動の特定
開放構造におけるカラスの接近経路と侵入プロセスを特定し、実地検証を通じて初期の行動データを集める。
検証条件
計6地点への餌設置
装置内2地点、周囲4地点の計6か所に餌を配置。あえて強く誘引し、常に狙われる高負荷な状況で忌避・防護性能を観測した。
主要な発見
期間中の飛来数ゼロ
6か所に餌を置いたにもかかわらず、期間中の飛来・接触は観測されなかった。装置の存在がエリアの忌避につながったのかを、次フェイズで環境を変えて再検証する。



Observation
観察ポイント
高負荷の誘引条件でも変化なし
装置内外の計6地点に餌を置いたが、1か月間、全地点の餌が一度も荒らされなかった。
構造物による「異物感」
金属フレームとネットによる構造が、カラスに警戒対象としての違和感を与え、接近を妨げた可能性がある。
「飛来数ゼロ」という基準値
期間中のサンプリング調査で、個体の着地・接触は一切なし。この状態を基準値として、次フェイズのより厳しい実環境での検証につなげる。
設置期間中のサンプリング調査と、定期的な餌の残量確認にもとづいて構成しています。
Analysis
状況分析:第1フェイズの総括
- 判定
- 初期の忌避効果を確認
- 要因
- 構造物への新奇恐怖(見慣れないものへの警戒)
設置環境:工場屋上(特殊環境)
人通りが少なく、カラスにとって視界が開けた場所。本来であれば警戒心が薄れ、餌に近づきやすい環境である。あえて周囲に「むき出しの餌」を置くことで、装置の防護性能を比較するための基準とした。
餌への無反応についての考察
装置内外に計6か所の餌を置くという強い誘引条件がありながら、1か月間「完封」した事実は、構造物が強い心理的障壁になっていたことを示唆している。
総括
1か月の検証の結果、計6地点の餌への接触はなく、初期プロトタイプがカラスの心理的障壁として機能した可能性が高い。ただし、工場屋上という特殊環境では「そもそも個体数が少ない」という懸念が残る。この結果が装置の性能によるものか、環境要因によるものかを切り分けるため、次フェイズではカラスの生活圏に近く個体密度の高い郊外のグラウンドへ移し、実環境での検証を行う。
Contact
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